まずかれらを見たとき、目を奪われるのが厚い胸板です。
なんという逞しい体つき…ひとによっては、恐怖を感じてしまうでしょう。
ですが果たしてその第一印象は、正しいのでしょうか?
ペットショップでは売られていない“特別な存在”のかれらは、どのような犬種なのか、特徴や性格など、これから詳しく紹介しますね。
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ピットブルの特徴
世界一危険な犬といわれるピットブルは、正式名称は「アメリカン・ピット・ブル・テリア」で、闘犬用の犬種です。
幅の広い胸、発達した筋肉をもつピットブルは、活動的で動きは俊敏です。
顔も特徴的で、頬の筋肉が発達していて、鼻は少し幅広です。
小さい耳と細くて短い尾は、愛嬌がありますよ。
ピットブルは頭が良く、しつけや訓練がとても行いやすい犬種です。
ピットブルはサイズ的には中型犬です。
体高 46~56cm
体重 14k~36kg
毛色 白、黒、ブリンドルなど多様な組み合わせが存在
被毛は短く、定期的なブラッシングの必要はありません。
寿命は、8~15年です。
我慢強い性格ゆえに、痛みをみせないことが多く、結果的に病気の発見が遅れることもあります。
飼われるのであれば、日ごろの健康状態のチェックは欠かせません。
人間との相性は良いのですが、他の犬との相性はよくないため、攻撃的になるものの、あまり吠えません。
運動量が多いため、体力に自信がないと飼えません。
身近に河川敷など、自転車に乗って散歩させることができる環境があるとベストですね。
こちらは、訓練中のピットブルです。
驚異的な身体能力を備えていることが分かります。
途中から可愛い子犬のピットブルも登場しますよ♪
土佐犬とどっちが強い?
噛む力も強く、闘犬用の犬種であるなら、気になるのは土佐犬と戦わせたらどちらが勝つのか、だと思います。
実は、土佐犬をも倒してしまうほどの、高い戦闘能力をもっているのです。
世界最強の闘犬ともいえるでしょう。
日本で飼えるの?
そんなに強すぎるピットブルは、日本では飼えるのか疑問がわくでしょう。
もちろん飼えます。
市町村の許可を得ましょう。
ピットブルの性格
残念ながら、ピットブルは世界中で飼育されている犬種の中で、最も人間の死亡事故が多いことも事実です。
ですが本来、とても頭が良く、飼い主への忠誠心が強い犬でもあります。
明るく、家族への愛情が深いピットブルが、もとから闘犬だったわけではありません。
かつては熊やイノシシ猟に使役されてたこともあり、その強面の顔から受けるイメージで、気性の荒い固体をかけ合わせて闘犬として改良されたのです。
ピットブルをよく理解しないで飼育されたり、マナーの悪い飼い主に飼育されたりして、事件や事故は起きてしまうのです。
ピットブルと友だちになるのではなく、かれらの「主」になるように訓練をすれば、飼い主の命令にはきちんと服従します。
闘犬を制御しているのは誰かと考えてみましょう。
飼い主ですよね。
世界最大のピットブル
世界最大のピットブルとして有名な体重80キロの「ハルク」。
平均的なピットブルの体重が20キロほどであることを考えると、その巨大さがよく分かります。
しかし、その見た目に反して子供を背中に乗せて遊ばせたり、子供が吹くハーモニカに合わせて遠吠えをするなど、その巨大な体に似合わないお茶目な一面がほほえましいです。
その食事量も半端ではありません!
ピットブルの値段・価格
ピットブルはどこで、いくらくらいで買えるのか気になりますよね。
子犬はブリーダーで30万円ほどで購入できます。
ペットショップでは買えません。
ブリーダーさんに問い合わせてみましょう。
どんなにいかつい犬でも、子犬の頃は可愛いですよ。
繁殖されている数は少ないので、タイミングが合わないと、すぐに飼うことはできないでしょう。
こちらは、ピットブルの赤ちゃんの動画です。
同じ犬種とは思えないほど可愛いですね。
ピットブルは意外な有名人がオーナーだったりします。
プロ野球選手ダルビッシュ有選手や、プロレスラーの藤原喜明さん、格闘家の山本KID徳郁さん、武蔵丸親方などがピットブルを飼っています。
おわりに
世界一危険で危ない犬種、ピットブル。
ですが、あの奇跡の人ヘレンケラーを、盲導犬として支えたのは、ピットブルでした。
十分な理解があれば、ピットブルを家族に迎え入れることは可能なのです。